2008年会報

NPO法人 立山エベレスト友好協会 会報第4号 

2009年5月31日発行

第8回 クムジュンスクール・立山友好訪問の報告

 

ネパール・クムジュンスクールの立山友好訪問団は、8日間の日程で立山を訪問しました。今回で11回目の国際交流となります。
 連日のハードスケジュールでしたが、来日した先生1名と生徒2名は疲れもみせずに、立山とエベレスト地域との交流を深めて帰国しました。以下に活動の様子を紹介します。

クムジュンスクール訪問団左からドマさん、高男さん、サンブ教頭、ツェペンさん

1.訪問日  平成20年11月14日(月)〜20日(月)
2.訪問参加者
 教頭先生 サンブ・バストラさん(写真右から2人目)
 生徒   ツェペン・ドマさん(高2)(写真右)
      ドマ・ビショ・カルマさん(高2)(写真左)

3.日 程

11/12(水) 夜 中部国際空港着(名古屋泊)
  13(木) 名古屋市内観光  夜 芦峅寺着(志鷹会館泊)
  14(金) 午前 立山町表敬訪問 午後 立山芦峅小学校と交流
  15(土) 午前 立山芦峅小学校スポーツ少年団と交流
      午後 「立山エベレスト友好の集い」及び歓迎会
  16(日) 富山市内観光とショッピング ホームステイ
  17(月) 企業見学と富山国際大付属高等学校との交流
  18(火) 立山黒部アルペンルート
  19(水) 午前 立山カルデラ砂防博物館 
      午後 立山博物館 見学
  20(木) 日中 帰国準備  夜 芦峅寺発 中部国際空港へ
  21(金) 午前 中部国際空港発  深夜 カトマンズ着

全員集合記念写真(立山芦峅小学校にて)全員集合記念写真(立山芦峅小学校にて)

訪問団一行は、11月14日に立山芦峅小学校を訪れました。
クムジュンスクールの先輩で芦峅寺在住の佐伯ヤンジさんの通訳で、学校を見学し、給食を共にとり、また芦峅小学校生徒によるミニコンサートを楽しんだりして、交流を深めました。
クムジュンスクールの生徒たちは、「芦峅とクムジュンは環境がよく似ているので親しみやすい。」等と感想を述べていました。

立山芦峅小学校での交流の様子1立山芦峅小学校での交流の様子2立山芦峅小学校での交流の様子3立山芦峅小学校での交流の様子

友好訪問の新聞記事

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環境保護活動

立山・天狗平での外来植物の除去

日時:平成20年8月21日
場所:立山天狗平山荘周辺
参加:会長以下 会員10名、
   立山芦峅小学校教諭・生徒15名

天狗平山荘前に全員集合天狗平山荘前に全員集合当会では、環境保護活動の一環として、天狗平周辺で外来植物の除去活動を行いました。高山植物を守る自然保護活動としては、当会としてはじめて行われたものです。

佐伯信春理事長、佐伯高男事務局長をはじめ、会員10名が参加しました。また、立山登山に来ていた立山芦峅小学校の児童や先生が15名ほど参加し、総勢25名での活動となりました。

作業前に大沼所長から講義を受ける作業前に大沼所長から講義を受ける作業に先立って、富山県立山センターの大沼進所長に講師をお願いして、なぜ外来植物を除去しなければいけないのか、外来植物にはどんな種類があり、どのようにして除去するのかを教えていただきました。

作業はあいにくの雨模様の中で行われましたが、主に外来植物であるシロツメクサやスズメノカタビラを取り除くことができ、貴重な体験となりました。

今後も、立山やエベレスト地域で、このような環境保護活動を積極的に推進していきたく思います。

北日本新聞 8月22日 北日本新聞 8月22日

立山エベレスト友好の集い

「 エベレスト登山を語る−山頂からの映像とトーク−」

トーク風景  右より山本氏、中西氏、下田氏トーク風景  右より山本氏、中西氏、下田氏

日時:平成20年11月15日(土)15時〜17時
場所:丸新志鷹会館  立山町芦峅寺1
講師:山本宗彦氏(明治大学山岳部OB 1988年登頂者)
   中西紀夫氏(明治大学山岳部OB 1981・1989年遠征隊員)
   下田健一氏(1975年日本女子登山隊撮影隊員)
参加:会員・一般 50名

世界最高峰エベレスト登山隊に参加し活躍した3氏が、エベレストの魅力、登山の辛苦、感動の数々を語りあいました。また、エベレスト山頂からの迫力の映像(1988年日本山岳会三国合同チョモランマ登山隊 中村進隊員撮影)が上映されました。

まず、山頂からの貴重な映像を見ました。生中継として撮影されたもので、講師の山本宗彦さんの登頂シーンも映し出されています。そのすさまじい緊迫感とともに、自分が登っているかのような錯覚さえ覚える素晴らしい映像でした。
在りし日の中村進氏在りし日の中村進氏撮影者の中村進氏は、自らもチョモランマ登頂を果たし山岳映像作家として著名でしたが、2008年10月にヒマラヤ・クーラカンリ峰で雪崩事故で亡くなりました。慎んでご冥福をお祈り申し上げます。(当会の講演会にも講師としてお招きしたことがあります。)


3名の講師によるトークでは、エベレスト登山の実際が詳しく紹介され、公募隊等で登りやすくなり登頂者が増えたとはいえ、やはりエベレストはエベレストであり、数々の困難が待ち受けている危険な山であることを実感しました。
それにしても、当会関係者にエベレスト登頂者や登山経験者が数多くいることに、驚きと共に誇りを感じました。

懇親会で紹介されたクムジュンスクールのメンバー懇親会で紹介されたクムジュンスクールのメンバー講演会終了後、来日中のクムジュンスクールの
先生や生徒を招き、講師の方々と会員の交流会が開催されました。エベレスト地域の思い出話や今の学校の様子等が
紹介され、また、ネパールの歌やシェルパダンスが披露されて、会場は大いに盛り上がりました。

インフォメーション

最近のネパール情勢

最近もネパールの政情は混乱を続けている様子です。早く安定してくれることを願うばかりです。

○非毛派の新首相選出=混迷ひとまず収束ヘ(5月23日 時事通信配信)

ネパールのダハル首相(共産党毛沢東主義派議長)が今月、陸軍参謀長の解任をめぐる内紛で辞任し、同派主導政権が崩壊したのを受けて、制憲議会(定数601)は23日の本会議で、第3勢力である統一共産党のマダブ・クマール・ネパール上級幹部(56)を新首相に選出しました。
近く組閣が行われ、統一共産党主導の連立政権が誕生する見通しで、内紛に伴う政情の混迷はひとまず収束しました。
しかし、毛派は野党に回る可能性が高く、制憲作業をはじめ内戦後の和平プロセスが波乱含みであることに変わりはありません。

平成20年度の主な活動

当会で今年度に行った主な活動は以下のとおりです。

○ 総会

平成20年5月31日(土) 17:00〜17:30  丸新志鷹会館   総会後懇親会を開催

○ネパール・クムジュンスクール友好訪問団

平成20年11月12日(水)〜21日(金)に来日  ザンブー・バストラ先生 生徒2名
立山芦峅小・交流会、「立山エベレスト友好の集い」と歓迎会

○ 立山ネパール友好の集い

平成20年11月15日(土)15時〜17時 丸新志鷹会館
講演会「エベレスト登山を語る一山頂からの映像とトーク」山本宗彦氏・中西紀夫氏・下田健一氏
クムジュンスクールとの交流会開催

○立山環境事業

平成20年8月21日  立山天狗平で外来種除去作業  会員10名 立山芦峅小教諭・生徒15名参加

○山歩きの会開催

平成20年8月22日  立山登山 立山芦峅小と合同で実施

○写真展「ネパールの風 − 門谷博写真展」

平成20年8月1日〜9月30日 クムジュン ギャラリーで開催

○その他ホームページの開設   会報誌の発行

編集後記  

最近立山は、映画「劔岳 点の記」で盛り上がっています。
この映画の撮影には、立山ガイド協会が全面的に協力し、立山ガイドの活躍なくしては撮影は成立しなかった、と木村大作監督が語っていました。
一方ヒマラヤでも、当会なじみのシェルパが数々の記録映画の撮影に協力して素晴らしい映像が生まれています。そんな中で、当会でも講演をお願いした中村進氏(山岳映像作家)がヒマラヤで遭難され帰らぬ人となったのは残念でなりません。氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
当会では、ネパール訪問も含めて活発な活動を展開していきたく思っています。会員の皆様の会運営への積極的な参加をお願い致します。 (I)