2003年会報

立山エベレスト友好協会 会報第3号 

2003年3月10日発行

三浦雄一郎氏講演会「大自然への挑戦」

立山やエベレストとつながりの深い三浦雄一郎氏の講演会を、立山カルデラ砂防博物館との共催で行いました。

■日 時  平成14年6月14日(金)18時〜20時15分
■場 所  北日本新聞ホール
■主 催  立山カルデラ砂防博物館 立山エベレスト友好協会
■日 程
 開会あいさつ(酒井館長)
 講演「大自然への挑戦」講師:三浦雄一郎氏
 大型映像投影「地球を滑った男」
 トーク 三浦雄一郎氏、石黒 久氏
■後 援  北日本新聞社 北日本放送株式会社

6月14日(金)に、北日本新聞ホールにおいて、エベレストをはじめとして世界の七大陸の最高峰からスキー滑降をした著名なスキーヤーであり冒険家である三浦雄一郎氏の講演会を開催しました。

まず、三浦氏の冒険の軌跡をたどる映像「地球を滑った男」を上映しました。映像では、日本での修行時代や世界各地の山岳を舞台にした滑降が紹介され、その迫力に会場からはため息がもれました。また、エベレストでの滑降と滑落シーンは、極限の世界の素晴らしさ共に背中合わせの恐ろしさが実感され、感動的でした。
公演するミウラさん のコピー.jpg講演会の様子公演する三浦さん2 のコピー.jpg石黒氏を交えてのトーク
次に、三浦氏に、極限の体験、かかわった人々、自然とのつきあい方等について大いに語っていただきました。
立山ガイドの佐伯富男さんとの親交が特に深く、スキーを志してから富男さんを頼り立山でトレーニングを重ねたことが今日の三浦さんにつながったとのことでした。
また、何かの分野で世界一になろうという決意を持つことにより、スピードスキー、富士山直滑降、エベレスト滑降に次々と挑戦することができたと語られました。人と同じことをするのではなく新しい事に挑戦する気概が今でも強く感じられました。人生で持つべきものは、夢と勇気と友だ、という言葉が印象的でした。
ヒマラヤ写真展 のコピー.jpgエベレストの写真展も開催された
次に対談では、三浦氏の登山パートナーであり日本人として2番目のエベレスト登頂者である石黒 久氏に加わっていただき、来年にせまったエベレスト最高齢登頂への挑戦について語っていただきました。
会場でも足にウェイトをつけてトレーニングを続けている氏の真摯な姿には、会場から驚きの声が上がっていました。登山でも、親子2代での登頂、インターネットで山頂からリアルタイム情報を届ける等の新しい試みに挑まれるそうです。
三浦氏一家は冒険家族といわれていますが、99歳の父親から4歳の孫までの親子4代モンブラン滑降の計画も披露されました。三浦氏の体験に基づいた説得力のある講話、石黒氏のエベレスト登頂時の貴重な体験等を存分に伺え、好評のうちに閉幕しました。
観覧者は220名でした。

三浦雄一郎氏プロフィール

1932年 青森県出身
1956年 北大学獣医学部卒
1962年〜 プロスキーヤーとして活躍。富士山直滑降、マッキンリー滑降等。
1970年 エベレスト峰サウスコルから滑降。世界最高地点スキー滑降記録樹立。
1977年 南極でスキー滑降。
2002年 5月にヒマラヤのチョ・オユー峰(8201m)に登頂。8000m峰世界最高齢登頂記録
を樹立。2003年の世界最高齢エベレスト登頂をめざして活動中。

miura03.jpg
世界的に有名なプロスキーヤー。世界7大陸の最高峰よりのスキー滑降を世界で唯一成功させる。特に、1970年世界最高峰のエベレストの8000mからのスキー滑降は世界最高地点スキー滑降として有名。その記録映画は、アカデミー賞を受賞している。今年は、70才での世界最高年齢エベレスト登頂をめざして活動中。
 長年厳しい自然と向き合ってきた体験を活かして行動する知識人としても活躍し、探検学校や自然体験学校等を主宰して活躍中。
 青年時代、立山でアルバイトをしながらスキーの修行を積み、立山とは関わりが深い。著名な立山ガイドの佐伯富男氏とは、北海道大学の先輩、後輩の間柄。三浦氏のエベレスト遠征に参加し大活躍する。

なかよしになれるってすてきだね!

2003年度の立山芦峅小とネパールとの交流を紹介します。

5月「みんなにこにこナマステ集会」

芦峅小で交流01 のコピー.jpgネパール研修生の皆さんを、児童会が企画した「みんなにこにこナマステ集会」に招待し、歌やゲームを一緒に楽しんで交流を深めました。
右の写真は児童が考えた「メロナムゲーム」で、同じグループになった人と「メロナム○○ホ(私の名前は○○です。)」で自己紹介をしあっているところです。

9月 校下住民運動会

校下住民運動会の交流種目「ふわふわアタックNo.1!」では、ネパール研修生と子供たちが手をつなぎ、2人1組になって入場。一緒に風船をついて進み、ゴールを目指すゲームを楽しみました。している人も見ている人も自然と笑顔がこぼれ、和気あいあいの内にゲームは終了。子供たちはとても嬉しそうでした。ネパール研修生は、この他の種目でも大活躍。特に綱引きには力が入りました。

11月 ふれあい活動

子供たち、おばあちゃん方、ネパール研修生の皆さんで力を合わせて郷土料理の「やきつけ」作り。ネパール研修生に力強くこねてもらって、おいしいお餅になりました。
芦峅小で交流03 のコピー.jpg会食の後は、学習発表会。5・6年生は、「めざせ!ネパール&芦峅博士」と題して、ネパールの国のことや、立山芦峅小学校とネパールのクムジュンスクールとの交流の始まりについて、調べたことを発表しました。交流のきっかけを作った佐伯富男さんのこと、クムジュンと芦峅寺のいろいろな共通点、交流を始めるためのたくさんの人の尽力。総合的な学習の時間は、5・6年生の子供たちにとって驚きの連続でした。クムジュンとのつながりのすばらしさを伝えようと、説明や寸劇、クイズを織り交ぜて発表しました。交流の原点を知る、大切な勉強をすることが出来ました。

クムジュン植林事業の報告

クムジュンで植樹01 のコピー.jpg植樹に参加するクムジュンスクールの生徒クムジュンに木を植える事業は、2000年に立山芦峅小学校がクムジュンスクールを訪問した際、交流10周年を記念して植樹したことから始まりました。
標高3800mの高地クムジュン周辺は、エベレストや8000m級の山々に囲まれたたいへん素晴らしい環境にあります。今から、10年程前までは電気もなく、子供たちは毎日水汲みや燃料の薪集めが仕事でした。
その後、ソルクンブ地方に発電所が完成。クムジュンにも電気が使えるようになり、住民の生活は豊かになりました。しかし、住民たちが木を伐採し荒廃した山は、飲料水が汚染され雨による洪水などの自然災害がおきています。標高が高いため木々が元に戻るにはかなりの時間がかかるようです。
クムジュンで植樹02 のコピー.jpg
2年前から始めた植林事業は、毎年10月頃にクムジュンスクールの生徒が中心となり学校の周辺で行なわれています。ヒラリー財団が建設した植物研究所の協力を得て、毎年100本の苗木を購入し植林しています。しかしながら、標高が高く気候も不安定なため、生育が遅く、やく(牛)に食べられる被害も出ていて、決して順調とはいえません。クムジュンの環境に適した成長の早い樹木はないか、現在、当協会の
ネパール事務局担当のハクパさんやクムジュン在住のアンテンバさんがいろいろと取り組んでくれています。

 2000年に設立した「クムジュンに木を植える基金」では、クムジュンスクールと立山芦峅小学校の両校が、「エベレスト山域」と「立山」のお互いに素晴らしい環境の中、自分たちの住んでいる所の環境美化や植樹活動を通して自然を守る交流を進めています。

インフォメーション

新聞記事紹介(平成15年2月27日北日本新聞)

まさにさんエベレスト記事 のコピー.jpgクリックで拡大します
会員の政二さんが、クンブヒマールのトレッキング登山に出発しました。ちょうど、当協会で講演会をお願いした三浦雄一郎さんがエベレスト登頂に挑んでいる時期でもあり、三浦隊のベースキャンプも訪問する予定です。